『元サイバー捜査官が警告!知らないと危険な不正アクセス対策 最新7つの盲点』
デジタル社会の進展により、企業や個人を狙ったサイバー攻撃は年々巧妙化しています。不正アクセスによる被害は後を絶たず、その手口は日々進化し続けています。
サイバー犯罪捜査の最前線で得た知見から、見落としがちな重要なポイントをお伝えします。
1. パスワード管理の新たな落とし手
多要素認証を導入していても、リカバリーコードの管理が不適切なケースが急増しています。バックアップコードは印刷して金庫に保管するなど、オフラインでの管理が必須です。
2. 社内Wi-Fiの危険性
社内ネットワークは安全という思い込みが危険です。特に来客用Wi-Fiと業務用ネットワークの分離が不十分な場合、マルウェア感染の経路となることがあります。
3. クラウドストレージの共有設定
業務効率化のためクラウドストレージを活用する企業が増えていますが、共有設定の誤りにより社外に機密情報が流出するケースが多発しています。定期的な共有設定の監査が重要です。
4. リモートデスクトップの脆弱性
テレワーク環境下でのリモートデスクトップ接続。ポート開放状態の放置や、脆弱なパスワード設定により、不正侵入の入口となっています。
5. IoTデバイスのセキュリティ
防犯カメラやプリンターなどのIoT機器が、意外なセキュリティホールとなっています。初期パスワードの変更や、ファームウェアの更新管理を徹底する必要があります。
6. サプライチェーン攻撃への対応
取引先や委託先を経由した攻撃が増加傾向です。セキュリティ対策は自社だけでなく、取引先の対策状況も確認する必要があります。
7. ソーシャルエンジニアリングの進化
AIを活用した精巧な偽装音声や動画による詐欺が登場しています。経営者や上司を装った不自然な指示には、必ず別チャネルで確認を取る習慣が重要です。
これらの脆弱性に共通するのは、技術的対策だけでは防ぎきれない点です。従業員教育と、定期的なセキュリティ監査の実施が不可欠となります。
特に注意すべきは、これらの脆弱性は単独ではなく、複数組み合わさって攻撃に悪用されるケースが増えていることです。総合的なセキュリティ対策の見直しが急務となっています。
企業規模に関わらず、これらの盲点を把握し、適切な対策を講じることで、多くの不正アクセスから組織を守ることが可能です。セキュリティ対策は、事後対応ではなく予防が重要です。
情報セキュリティは、もはや IT部門だけの問題ではありません。経営課題として捉え、組織全体で取り組むべき重要なテーマとなっています。
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