週末起業は、もう古い。土曜日だけで趣味から始める新時代の複業術

2025年2月1日 2025年2月1日

山下哲央

従来型の週末起業という考え方が大きく変化してきています。平日は会社員、週末は起業家という二足のわらじを履く生活スタイルから、より柔軟な「複業」という新しい働き方へとシフトしているのです。

特に注目したいのが「土曜日だけの複業」という考え方です。これは週末起業よりもさらにコンパクトに、自分の趣味や特技を活かしたビジネスを展開する方法です。日曜日は完全にプライベートの時間として確保できるため、心身の疲労も最小限に抑えられます。

具体的な始め方として、まずは自分の趣味や得意分野を棚卸しすることから始めましょう。例えば、写真撮影が趣味なら、土曜日限定のポートレート撮影サービスを始めることができます。料理が得意な方なら、土曜日だけの予約制家庭料理教室を開くことも可能です。

実際に成功している事例として、平日はIT企業に勤務しながら、土曜日だけカメラマンとして活動している方や、土曜日限定でウェブデザインの個人レッスンを提供している方など、多様な形態が生まれています。

複業を始める際の重要なポイントは、以下の3つです。

1. 趣味を活かしたビジネスプランを立てる
2. 土曜日のみに特化したサービス設計を行う
3. デジタルツールを活用した効率的な運営を心がける

特に重要なのが、時間の使い方です。土曜日という限られた時間を最大限活用するために、事前準備や作業の効率化が不可欠です。クラウドサービスやスマートフォンアプリを活用することで、予約管理や顧客とのコミュニケーションを効率的に行うことができます。

また、複業を始める際の資金面での負担も、従来の起業と比べてかなり抑えることができます。必要最小限の機材や設備から始めて、徐々に規模を拡大していくアプローチが可能です。

法的な面では、副業・兼業に関する規制が緩和される傾向にありますが、勤務先の就業規則をしっかりと確認することが重要です。また、確定申告なども必要になってくるため、税理士に相談することをお勧めします。

複業による収入は、当初は副収入程度かもしれません。しかし、継続的に活動を続けることで、徐々に顧客基盤を築き、安定した収入源となっていく可能性があります。

土曜日だけの複業は、リスクを最小限に抑えながら、新しいキャリアの可能性を探れる魅力的な選択肢です。趣味を活かしたビジネスを展開することで、仕事の充実感も得られ、より豊かなライフスタイルを実現することができます。

複業を始めるなら、まずは自分の興味関心のある分野で、小さな一歩を踏み出すことから始めてみましょう。それが将来、大きな可能性を開く扉となるかもしれません。

山下哲央