UTMでネットワークセキュリティ!

 

企業のネットワークセキュリティ対策において、UTM(統合脅威管理)の適切な設定は非常に重要な要素となっています。 セキュリティインシデントの増加に伴い、多層的な防御が必要不可欠となっている現状を踏まえ、UTMの効果的な設定方法について詳しく解説していきます。

UTMの基本設定で最も重要なのは、ファイアウォールポリシーの構築です。 インバウンド、アウトバウンドそれぞれのトラフィックに対して、必要最小限のポートだけを開放する設定を行います。 特に、外部からの不正アクセスを防ぐため、使用していないポートは確実にブロックする必要があります。

アンチウイルス機能の設定では、スキャン対象となるファイル形式やサイズの制限を適切に設定することが重要です。 大容量ファイルのスキャンによるネットワーク遅延を防ぎながら、効果的なウイルス検知を実現するバランスの取れた設定が求められます。

IPSフィルタリングでは、誤検知を最小限に抑えながら、既知の攻撃パターンを確実にブロックする必要があります。 シグネチャのアップデートを自動化し、常に最新の脅威に対応できる体制を整えることが推奨されます。

Webフィルタリング機能では、業務に不要なサイトへのアクセスを制限するカテゴリベースのフィルタリングを実装します。 従業員の生産性向上とセキュリティリスクの低減を両立させる設定が重要です。

SSL/TLS インスペクション機能の設定では、暗号化通信の検査と、プライバシーに配慮したバイパスルールの設定が必要です。 金融機関のサイトなど、特定の重要な通信については検査を除外する設定を行います。

アプリケーション制御機能では、業務に必要なアプリケーションの通信のみを許可し、不要なアプリケーションの通信をブロックします。 特に、ファイル共有ソフトやメッセンジャーアプリなど、セキュリティリスクの高いアプリケーションの制御は慎重に行う必要があります。

ログ管理の設定も重要です。 セキュリティインシデントの早期発見と分析のため、重要なイベントを確実に記録し、長期保存できる設定を行います。 ストレージ容量とログの重要度を考慮した、適切なログローテーション設定が必要です。

バックアップ設定では、UTM自体の設定情報を定期的にバックアップする仕組みを構築します。 障害発生時の迅速な復旧のため、設定のエクスポートと保管を確実に行うことが推奨されます。

最後に、定期的な設定の見直しと更新が重要です。 新たな脅威の出現や、業務要件の変更に応じて、各機能の設定を適宜調整していく必要があります。 セキュリティポリシーの変更管理プロセスを確立し、計画的な運用を行うことが望ましいでしょう。

 
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山下哲央