知らないと危険!UTMが検知した不正アクセスのトップ5とその対策方法

知らないと危険!UTMが検知した不正アクセスのトップ5とその対策方法

 

UTM(統合脅威管理)が検知するセキュリティ脅威は日々進化しています。 UTM分析レポートによると、企業ネットワークには毎日数百から数千もの不正アクセスの試みがあります。

不正アクセスのトップ5とその特徴

1. SQLインジェクション攻撃

Webアプリケーションの脆弱性を突いて、データベースに不正なSQL文を実行させる攻撃です。 特にECサイトやWebサービスを運営する企業では検知頻度が高くなっています。

2. ブルートフォース攻撃

パスワードを総当たりで試行する単純ながら効果的な手法です。 中小企業の半数以上が月に一度以上このタイプの攻撃を受けています。 特に管理者アカウントやリモートアクセスポイントが標的になりやすいです。

3. DDoS攻撃

大量のアクセスでサーバーをダウンさせる攻撃で、攻撃規模が毎年のペースで増加しています。 金融機関やオンラインゲームサービスが特に標的にされやすく、UTM単体では完全な防御が難しい場合もあります。

4. マルウェア侵入

メールやWebサイトを通じてマルウェアをネットワークに侵入させる手法です。 新種マルウェアの検出数が1日あたり数万種にも上り、その高率で何らかの形でネットワーク侵入を試みています。

5. クロスサイトスクリプティング(XSS)

Webサイト経由で悪意のあるスクリプトを利用者のブラウザで実行させる攻撃です。 Webアプリケーション脆弱性の上位に常にランクインする脅威で、特に情報漏洩のリスクが高いとされています。

効果的な対策方法

UTM設定の最適化

主要UTM製品では、初期設定のままでは検知できない攻撃パターンも多く存在します。 最低でも月1回はセキュリティポリシーの見直しと更新が必要です。

多層防御の実装

UTMだけでなく、エンドポイントセキュリティやネットワークセグメンテーションなど複数の防御層を設けることが重要です。 多層防御を実装している企業は単一防御層の企業と比較して侵害成功率が低いという結果もみられます。

脆弱性スキャンの定期実施

ツールを使った定期的な脆弱性スキャンにより、攻撃者に悪用される前に自社の弱点を発見できます。 理想的には月1回以上のスキャンが推奨されています。

従業員教育の徹底

セキュリティ研修を受けた従業員はフィッシング攻撃の検知率が向上するとされています。 特に標的型攻撃への耐性を高めるには継続的な教育が不可欠です。

UTMが検知する不正アクセスの実態を把握し、適切な対策を講じることで、企業のセキュリティ体制は格段に強化されます。 特に中小企業ではリソースが限られていることも多いため、最も頻度の高い攻撃に対する防御を優先的に強化することが効果的なセキュリティ投資につながります。

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山下哲央