不正アクセス対策!UTM設定ガイド!

日々増加する不正アクセスの脅威に対して効果的な対策を講じることが急務となっています。 特に近年では、ランサムウェアやゼロデイ攻撃など、高度化・巧妙化するサイバー攻撃によって、企業の機密情報が流出するリスクが高まっています。 このような状況下で、UTM(統合脅威管理)の適切な設定は組織のセキュリティ対策において非常に重要な役割を果たします。
見落としがちなUTM設定ポイント3選
日々UTM(統合脅威管理)の設定と監視を行っていても、いくつかの重要なポイントを見落としてしまうことがあります。 これらの設定不備が原因で、せっかく導入したUTMが十分な防御力を発揮できないケースが少なくありません。 ここでは、多くの見落としがちな設定ポイントを3つご紹介します。
1つ目は「アプリケーション制御の詳細設定」です。
UTMの基本設定だけでは、最近のSaaSアプリケーションや社内で使用が認められていないクラウドストレージサービスなどを適切に制御できないことがあります。 特に主要UTM製品では、アプリケーションの識別精度を高める設定が別途必要です。 例えば、SSL復号を有効にしないとアプリケーションの詳細な識別ができないため、プライバシーに配慮しつつも重要な通信に対してはSSL復号を適用するよう設定しましょう。
2つ目は「内部セグメント間の通信制御」です。
多くの企業が外部からの攻撃に注目するあまり、内部ネットワークセグメント間の適切なアクセス制御を怠りがちです。 ラテラルムーブメント(横方向移動)による被害拡大を防ぐため、部門間やサーバーセグメント間のトラフィックにもUTMの検査機能を適用することが重要です。 一部のUTMでは、内部ゾーン間の詳細なポリシー設定が可能ですので、最小権限の原則に基づいた設定を心がけましょう。
3つ目は「ログ分析と定期的な見直し」です。
UTMの設定は一度行って終わりではなく、収集されたログを定期的に分析し、ポリシーを見直すことが不可欠です。 特に誤検知(フォールスポジティブ)と検知漏れ(フォールスネガティブ)のバランスを最適化するためには、実際のトラフィックパターンに基づいた調整が必要です。 UTMでは、ログ分析ダッシュボードが提供されていますが、それらを活用して週次または月次でのレビューを習慣化することで、セキュリティギャップを最小限に抑えることができます。
これらの見落としがちなポイントを意識して設定を見直すことで、UTMの防御能力を最大限に引き出し、企業ネットワークを様々な脅威から効果的に守ることができるでしょう。 また、製品ベンダーが提供する最新のベストプラクティスガイドも定期的にチェックすることをお勧めします。
UTM設定で防げた不正アクセス被害とその対策
サイバー攻撃は日々進化しており、企業を狙った不正アクセスは増加の一途をたどっています。 ここでは実際にあった被害事例とUTM導入によって防げた事例を紹介します。
またある金融関連企業では、UTMのIPS機能によりWebサイトへの大規模なDDoS攻撃を検知・ブロックし、サービス停止を回避できました。 攻撃パターンを分析し、UTMのシグネチャを更新することで、同様の攻撃に対する防御力を強化しています。
特に注目すべきは医療機関での事例です。 ランサムウェア「WannaCry」の亜種による攻撃を受けた病院が、FortiGate UTMの適切なセキュリティプロファイル設定により、感染拡大を最小限に抑えることに成功しました。 未パッチのシステムが存在していたにも関わらず、UTMの多層防御機能が効果を発揮したのです。
これらの事例から学ぶべき重要なUTM設定のポイントは次の通りです。 まず、アプリケーション制御機能を活用し、業務に不要なアプリケーションの通信をブロックすること。 次に、サンドボックス分析を有効にし、未知のマルウェアを検出する体制を整えること。そして、セグメンテーションを適切に設計し、重要システムへのアクセス制限を厳格化することです。
特に主要UTMベンダーの製品では、これらの設定をGUIから直感的に行える機能が提供されています。 実際の攻撃事例を参考にしながら、自社の環境に合わせたUTM設定を定期的に見直すことが、効果的なセキュリティ対策の鍵となるでしょう。
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