UTMの効果的な活用法!

企業のセキュリティ対策において、増え続ける脅威への対応は日々の課題となっています。 特にリソースが限られた中で、効率的なセキュリティ管理を実現するUTM(統合脅威管理)の運用に悩む担当者は少なくありません。 「導入したものの使いこなせていない」「どこに注目すべきか分からない」という声をよく耳にします。
本記事では、UTMの効果的な活用法を解説します。 さらに、月間レポートから本当のリスクを見抜くテクニックお届けします。
セキュリティ対策の負担軽減! UTM運用で解決できる3つの課題とは
企業のセキュリティ担当者にとって、複雑化するサイバー攻撃への対応は大きな負担となっています。 特に中小企業では専任の担当者が少なく、限られたリソースでの対策が求められます。 UTM(Unified Threat Management)はそんなセキュリティ担当者の悩みを解決する強力なツールです。 ここでは、UTM運用によって解決できる3つの主要な課題について解説します。
まず1つ目の課題は「複数のセキュリティ製品の管理負担」です。
従来型のセキュリティ対策では、ファイアウォール、アンチウイルス、IPS、Webフィルタリングなど複数の製品を個別に導入・管理する必要がありました。 UTMはこれらの機能を1台の機器に統合することで、管理インターフェースを一元化し、設定や監視にかかる工数を大幅に削減できます。
2つ目は「セキュリティポリシーの一貫性確保」という課題です。
個別の製品で対策を行うと、製品間でのポリシー設定の整合性を取ることが難しく、意図しないセキュリティホールを生じさせるリスクがあります。 UTMでは統合された環境でポリシーを設定できるため、一貫したセキュリティ対策が可能になります。
3つ目の課題は「脅威検知と対応の遅延」です。
従来の分散したセキュリティ製品では、各製品からのアラートを個別に確認し、相関関係を人手で分析する必要がありました。 UTMでは複数のセキュリティ機能が連携して動作するため、脅威の検知から対応までのプロセスが迅速化されます。
月間レポートから読み解く! UTM運用で見落としがちなセキュリティリスクの発見方法!
多くの企業がUTM(統合脅威管理)を導入していますが、月間レポートを効果的に活用できていないケースが少なくありません。 セキュリティインシデントの予兆は、実はこのレポートの中に隠れていることが多いのです。
まず注目すべきは「通常と異なるトラフィックパターン」です。
業務時間外の急激なデータ転送量の増加や、特定のIPアドレスへの不自然な通信集中などは、データ流出やマルウェア感染の兆候かもしれません。
次に「ブロックされた通信の傾向分析」も重要です。
単にブロック数だけでなく、その内容と発生源の相関関係を調べることで、標的型攻撃の初期段階を発見できることがあります。 特定の端末からの継続的なブロック事象は、マルウェア感染の可能性を示唆しています。
「未分類のアプリケーション通信」も見逃せないポイントです。
UTMでは認識できない通信が「unknown」や「unclassified」と表示されることがありますが、これらは最新のマルウェアや非承認ツールの使用を示している可能性があります。
また、「VPN接続の異常」も重要な指標です。
リモートワークが普及する中、通常と異なる時間帯や場所からのVPN接続は、アカウント乗っ取りの兆候かもしれません。
レポート分析を効率化するには、「ベースライン」の確立が不可欠です。
平常時の通信傾向を3か月程度記録し、そこからの逸脱を監視する習慣をつけましょう。
UTMの月間レポートは、適切に読み解くことで「見えないリスク」を可視化する強力なツールとなります。 数値の羅列に埋もれた重要なシグナルを見逃さないよう、定期的かつ体系的なレポート分析を実施することが、効果的なセキュリティ対策の第一歩なのです。
UTMは導入して終わりではなく、適切な運用があってこそ真価を発揮するセキュリティ対策です。 ポイントを押さえ、効果的なセキュリティ体制を構築しましょう。
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